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キリスト教神秘思想の源流

本書の副題は「プラトンからディオニシウスまで」。

扱われている主な思想家は、プラトン、フィロン、プロティノス、オリゲネスニュッサのグレゴリオスアウグスティヌス偽ディオニシウス。すなわち、教父哲学中心の構成である(青字がギリシャ教父、赤字がラテン教父)。

著者曰く、「教父時代から後世に伝えられた様々な神秘思想の伝統が、ディオニシウスの時代までにすべて現れてしまった」。そして、ディオニシウスの神学について「『神についての知識』という意味での神学ではなくて、むしろ『神と交わり、神を観想することを媒介として獲得される神の知』という意味での神学である」とまとめている。ディオニシウスが、秘蹟をキリスト教的降神術(テウルギア)とみなしていたという指摘も興味深い。(⇒関連文書

テウルギアという用語はプロティノスに由来する用語であるが、ルネッサンス期において、フィチーノ等によって魔術という名で華々しく思想界に復活。すなわち、魔術を志す者にとって、本書は思想的基盤を固めるために有用な書物であるといえよう。そしてまた、キリスト教思想に興味をお持ちの方にとっても、アリストテレス哲学の影響を多大に受けたスコラ哲学とはまた違う、キリスト教独特の雰囲気を味あわせてくれる良書であるといえよう。

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